先週からピラティスを始めた。
姿勢を良くしたい。ただそれだけの動機だった。
でも、すぐに気づかされた。
姿勢を正すというのは、筋肉を“鍛え直す”ことでもあった。
つまり、使ってこなかった場所に意識を向け、目覚めさせることだった。
レッスンのあと、肩の奥や胸のあたりがズキズキと痛む。
こんなところに筋肉痛?と不思議に思いながらも、それは新鮮だった。
体の深部に埋もれていた“自分の力”を掘り起こしている感覚。
変わるというのは、こういうことなのだろう。
痛みをともなう。でも、それは前に進むときの合図でもある。
ふと思った。
自分に変化を求めることと、会社に変化を求めることは、きっと繋がっている。
うちの会社はもうすぐ設立50年。
変わったのは時代であり、価値観であり、求められるスピードだ。
でも、扱っている商品はあまり変わらない。
「このままでいいのか?」
そんな問いを、ここ数年ずっと胸の中でくすぶらせていた。
けれど、自分自身が変わらずに、
会社に変化を求めるのは違う気がした。
まずは、自分の姿勢から。
姿勢を変えると、呼吸が変わる。
呼吸が変わると、思考が変わる。
思考が変われば、行動が変わる。
それは、会社にだって当てはまるはずだ。
体の奥から伸びていく感覚を、
今、組織にも重ねて見ている。