みんなの意見をまとめようとした時、「多数決で決定する。」そんなシーンがあります。そして、みんなの同意なのだから正しい答えなのだろう。そう考えがちです。
先日先輩のお話を伺っておりましたら、「多数決だからと言って正しいとは限らないぞ!」そんなお言葉を頂きました。色々議論はするのですが、全ての意見やアイディアが議論のテーブルに挙がっているとは限らない、そして、少数派の答えが本質を貫いている場合もある。
なるほど、多数決というのは、数字でカウントできるので明確でスピーディーですが、その精度については疑問が残ります。
そこで大切なのは、目的でしょう。それは何の為にするの?あるの?意外と「目的」って議論の途中で忘れ去れらたり、すり替わったりしてしまうもので、なんだかよく分からないまま、採決されてしまう場合もあります。
全漢の第十代皇帝だった元帝は、庶民に寄り添った政治をしていたものの、結果として部下の制御ができず、王朝を滅ぼしてしまったのだそうです。中国の歴史書『漢書』ではその様子を「優游不断」として表、「優柔不断」の由来になったとも言われるそうです。
いよいよ明日は投票日、民主主義の原則は多数決なわけですが、ぜひ目的を明確に掲げ決断できる良きリーダーが選ばれる事を祈念します。