モノの整理で最も難しいとされているのは、思い出のモノや趣味のモノだと言われています。中でもへその緒は、どの様に扱えば良いかと悩まれるモノかもしれません。その最期のお役目について、先日生前整理アドバイザー2級認定指導員の佐藤先生から教えてもらった素敵なお話をご紹介させて頂きます。
飾る?いや大切に保管?、佐藤先生が仰るには、【母の棺に納める】という方法があるとの事。これは初めて伺う話でしたが、非常に感銘を受けました。母と私を繋いでいたへその緒、粗末にもしたくないし、目的も無くただ保管するのも何か違う。母が旅立つとき、棺にこれを収めるというのは、とても自然な心温まる行為に思えました。風習などでとらえ方も様々とは思われますが、先生が仰るに、あの世で裁きを受ける時に、へその緒を見せると天国に行けるというようなお話もあるとか。
私の母はありがたいことに元気でおりますので、将来旅立つ時にまで大切に保管し、その時が来たら、感謝を込めて棺に納めてあげたいと考えております。同時に母よりも健康で長生きでなければこれは実現できない事でもあります。そんな約束も、このへその緒を棺に納めるという行為には含まれているのかもしれません。