高校時代から、コロナ禍であったにも関わらず、どうしてもブライダルの仕事に就きたいと、専門学校に通うこと2年。
念願叶って、東京・青山のブライダルサロンにドレスコーディネーターとして就職した娘。
そんなピンポイントの仕事あるんだと驚いておりましたが、芸能人なんかも来るとかで、華やかな世界に足を踏み入れた彼女も、2年で転職。
今度の職場はアパレル関係の会社で、新人はまずフロアスタッフからということで、配属先はなんと横浜駅隣接の「ルミネ横浜」。
「専門学校、出なくてもよかったんじゃない?」なんて少し思ってはいますが、まあ娘の人生ですし、ということで新しい職場の“視察”へ。
ルミネというのは、田舎者の私にはまるで雑誌やSNSで見かける“ブランドのおせち料理”のようなビルで、やっぱり楽しいし、すんごい人。
どこを見てもキラキラしていて、働く人もお客さんも、みんなおしゃれ。
こんな華やかなところで娘が働いているんだと思うと、なんだかちょっと羨ましく感じました。
お昼休憩に一緒にランチをしながら近況を話し、「頑張ってやってるってみんなに言っておいて〜」と笑う娘。
その表情が少し大人びて見えて、心の中で“よくやってるな”とつぶやきました。
別れ際、ふと娘が言いました。
「私、何にでもなれるんだ!って思ってる」
あの頃、夢中で将来を語っていた高校生の顔が、一瞬だけ重なって見えました。
何になるのかなりたいのか、父も負けてられない。