人生には、必ず苦難が訪れる。
自分の力で対処できることもあれば、どうにもならないこともある。
そのどちらにせよ、心が折れそうになり、逃げ出したくなる瞬間がある。
以前、10億円以上の借金を背負いながら、何度もどん底から立ち上がった経営者からこう聞いた。
「苦難と喧嘩するな。」
苦難がやってくると、怖い、逃げたいという気持ちがあふれ出す。
そしてその反動で、意気り立って喧嘩をしてしまうことがある。
しかし、それではますます出口が見えなくなってしまう。
そこで大事なのは、喧嘩をしないこと・戦わないこと。
ありのままを受け止め、心を空にして、ほんの少し前に進んでみること。
その小さな一歩が、未来を変えていく。
そしてもうひとつ、大切なのは「明るさ」なのだそうだ。
ここでいう明るさとは、無理に笑ったり、陽気にはしゃぐことではない。
真っ暗闇の中、窓の向こうに浮かぶ月あかりを見ること。「明」にはそんな意味がある。
それが前を向くということ。
これこそが、明るく生きるということなのだ。