悪くしたい人なんて、いない。
誰だって、良くしようと思って動いている。
けれど、結果として悪くなっていることがある。
丁寧にやったはずなのに。
考え抜いたはずなのに。
それでも、なぜか噛み合わない。
そんな時に必要なのは、「もっと頑張ること」ではなくて、「今を正しく見ること」なのかもしれない。
洋服で、いつもお世話になっているブランドがある。
ECサイトを中心に展開しているところだ。
販売されているプロダクトは、どれもかなり完成されている。
ベーシックなセットアップが多く、シルエットも素材も、細部の作り込みも申し分ない。
それでも、そのブランドは毎年のように改良を加えてくる。
ほんのわずかな違いかもしれない。
けれど、その小さな更新が、確実に「今」に合った一着を生み出している。
このスピード感と企画力。
そして何より、「今を直視する力」。
これが、本当にすごい。
世界も変化し、
人もまた、少しずつ変わっていく。
そしてふと思う。
これを日常で行えるものがあるとすれば、それはモノの整理なのではないかと。
自分の今は、自分を取り巻くモノたちから見えてくる。
クローゼットの中。
机の引き出し。
何気なく置かれている道具たち。
その一つひとつの中に、過去がある。
あの時必要だったもの。
自分を支えてくれていたもの。
けれど、それは今も必要なのだろうか。
感謝を持ちながら、きちんと直視する。
そして、「今に合っているか」を確かめていく。
変わり続ける世界の中で、
変わっていく自分に、
ちゃんと向き合えているか。
整理とは、ただ減らすことではない。
今の自分に合うかどうかを問い続ける行為なのだと思う。
今の自分を直視するための、
とてもシンプルで、確かな方法なのだ。