「感謝しましょう。」
よく耳にする言葉だ。
もちろん、その言葉は大切だと思う。
しかし「よし、今から感謝するぞ!」と、まるでスイッチを押すように、「はい、感謝!」とはいかない。
最近思うのは、感謝とは「するもの」ではなく、「湧くもの」なのではないかということだ。
体調を崩して初めて健康のありがたさに気づく。
失敗したとき、支えてくれる人の存在が身に染みる。
当たり前だと思っていた毎日が、実は当たり前ではなかったと気づいた瞬間、心の奥から自然と感謝が湧いてくる。
誰かに言われたからでも、努力したからでもない。
だから感謝そのものを追いかけるよりも、感謝が湧いてくるような生き方が大事ということに気が付く。
相手を受け入れること。
目の前の出来事を素直に受け止めること。
そんな毎日を積み重ねていけば、感謝はあとから付いてくる。
そう考えると喜びも、怒りも、悲しみも、楽しさも。
人の感情は、「つくるもの」ではなく、「湧くもの」なのだ。
「今から怒ろう」と決めて怒る人はいない。
「今から笑おう」と思って笑うことも、案外少ない。
心が何かに触れたとき、自然に感情が湧き上がる。
だからこそ、生き方が大切なのだと思う。
どんな人と過ごし、どんな言葉に触れ、何を信じ、何を大切にするのか。
その積み重ねが、心から湧いてくる感情を育てていく。
できることなら、怒りより笑顔が、悲しみより喜びが、そして感謝がたくさん湧いてくる人生でありたい。
感情はごまかせない。
だからこそ、感情は今の自分の生き方を映す鏡なのだと思う。