日曜日の午後、車の窓から妻が珍しくカメラを構えた。
田んぼの向こう、海から流れてくる雲に太陽が遮られ、その隙間から光が強く差し込んでいる。
「すごいね」
助手席のその声が、いつもより弾んでいた。
最近は休みも仕事をしに会社に行ってしまう。
気づけば三連休もほとんど会社。
新しいプロジェクトのことを考えていると、時間がいくらあっても足りない。
そんな日々の中で、妻を誘って羽黒の「つむぎ」さんへ出かけた。
先日のセミナーでご一緒したご縁もあって、ずっと気になっていたお店だ。
三種のお汁が自慢というお蕎麦は、聞いていた通り、香りも余韻も見事だった。
食後は、ハシゴでお茶。甘いものを少し。
そのあとスーパーや無印、ドラッグストアをひとまわり。
特別な予定も、目的もない。
けれど、そんな「なんでもない時間」が、いまの自分には一番ありがたい。
子どもたちが小さかった頃は、外出ひとつにも作戦が必要で、
二人でこうして歩くことなんて、ほとんどなかったように思う。
家に帰って、妻のスマホをのぞくと、
さっきの夕陽が一枚、そこにあった。
今日は月末の金曜日ということで、何かと慌ただしい一日でした。
最近は振込やカード、ペイペイなど支払い方法も多様になり、集金に伺う機会も減りましたが、それでもいくつかのお客様のところへは直接お伺いしています。
行く先は実にさまざま。お寿司屋さん、ラーメン屋さん、喫茶店、イタリアン、定食屋、バー、居酒屋、花屋さん…。
「ゴミ」という切り口で、これほど多くの業種の方々と関わっていることに、改めて驚かされます。
「駅前が賑やかになってきたね」「観光客が戻ってきたよ」
そんな何気ない会話の中に、地域の景気や人の流れが見えてくる。
帳簿の数字だけでは分からない“リアルな温度”を感じる瞬間です。
そして改めて思うのです。
振込でもカードでもペイペイでも──お金を頂くというのは、決して当たり前のことではない。
それはお客様からの信頼であり、感謝の証。
この「ありがとう」を、対面で感じられることこそが、集金という仕事の原点なのかもしれません。
そして会社として、みんなで掴み取った仕事の集大成が、この集金。
現場で汗を流したスタッフ、事務で支えてくれた社員、そしてお客様。
そのすべてが一つにつながる瞬間が、まさにこの「ありがとうございます」の時間です。
やはり、社長こそ集金に出るべきだなと、改めて感じました。
経営計画書作成合宿セミナー二日目。
講師は株式会社古田土経営(古田土会計グループ)。
経営計画書の作り方だけでなく、その“使い方”を徹底的に指導してくれる実践派。
今回の大きなテーマは「数字 × 戦略の質 × 行動の量」。
本日は戦略の質と行動の量にフォーカスした一日でした。
午前中は、弱者の戦い方として知られるランチェスター戦略をベースに、
「誰に」「何を」「どうやって」届けるのかを再定義。
改めてペルソナを設定し、なぜお客様が自社の商品を選ぶのかを掘り下げていきました。
やってみると、これまで“ニーズ”だと思っていたものが、実は自社の“シーズ(種)”であったり、
“お客様目線”のつもりが、実は自分たち都合の押し売りだったり。
気づきの多い時間となりました。
そして午後、一番心に残ったのが、アンゾフの成長マトリクスを使った「新規事業の決断」に関する講義でした。
既存市場 × 既存商品から始まり、新市場・新商品へと進む4つの方向性。
この図を、単なる“成長理論”ではなく、リスクと覚悟を見える化するツールとして解説されたのが非常に印象的でした。
講師の言葉が心に残ります。
「どこにリスクがあるかを見える化できれば、迷いではなく戦略になる。」
新市場 × 新商品、つまり“多角化”へ踏み出すとき、
人はつい夢や勢いで動きがちです。
しかし、アンゾフのマトリクスを冷静に当てはめると、
感情ではなく構造で判断できる。まさに意思決定の羅針盤です。
私はこれまで、どちらかと言えば直感で動くタイプでした。
けれど今日の学びで、直感に“理論の補助線”を引くことの大切さを実感しました。
「新しい挑戦をする」というのは、単に勇気を出すことではなく、
自社の立ち位置を見極め、進むべき方向を言語化すること。
その決断こそが、戦略の質を高める行為なのだと感じました。
数字 × 戦略の質 × 行動の量。
経営の結果をつくるこの方程式の中で、今日は「決断の質」を磨いた一日。
勢いではなく、確信をもって一歩を踏み出すための“思考の軸”を得られた、濃い二日目となりました。
先日の土曜日は、久しぶりに妻を連れて、ちょっと夜の街へ。
行き先は、当社でもごみ収集や厨房雑排水の清掃などでお世話になっている 和ビストロMARCO さん。
完全予約制、しかも看板は“表札レベル”という100%隠れ家的なお店です。普通なら気づかずに通り過ぎてしまうほどの控えめさ。そんなお店がずっと気になっていたのです。
ドアを開けると、予約で満席。カウンター越しに見える厨房では、丁寧に料理が仕上がっていきます。
舞茸の天ぷらとヤリイカのシュウマイで始まったコースは、どれも一皿一皿が印象的で、季節を感じる味わい。料理に誘われるように、日本酒が進みました。
最初は 白露垂酒(羽黒)、続いて 杉勇(遊佐)、そして 田酒(青森)。この田酒が、まぁ…旨い。
するすると喉を通り、気づけば何杯飲んだのか、自分でもわからないほど。お店の空気と妻の笑顔と日本酒の魔力。最高の夜でした。
…そして翌朝、しっかり二日酔い。
久しぶりの頭痛と、胃の奥に残るあの独特の感覚。歳を重ねると、“楽しい夜”のあとには、もれなく“静かな朝”がついてくるものです。冷たい水を一口、ふうと深呼吸。反省と幸せが同居する、不思議な時間。
「いや〜、よく飲んだね」と妻に笑われながら、少し重い頭を抱えつつ、そんな夜があるのも悪くないなと思った日曜日の朝なのでした。
今日のブログは、庄内お片づけ部の月に一度のミーティングについて。
先月開催された 無印良品 酒田 の「暮らしの保健室」内イベント「からだとくらしの広場」での整理収納イベントを振り返る反省会を行いました。
今回のイベントも、まさに“降って湧いたような”お話でしたが、そんな中でも部員一人ひとりの機動力とチームワークがしっかり発揮されたなと感じています。急な依頼であっても、「やる」と決まった瞬間から役割分担と準備が自然と始まる。この空気感は、ここまで積み重ねてきたお片づけ部ならではの強みです。
そこから話題は、各自の職場での「書類整理」の話へと発展しました。
やはりどこの現場でも共通しているのが、トップ層の“書類に対する無頓着さ”。「うちは昔からこうだから」「自分の代では捨てない」「移転のときにまとめてやる」という考えなんかが根強く、現場のスタッフの苦労がまったく伝わっていないケースが多いのです。
書類の整理って、誰もやりたがらない仕事なんですよね。
面倒だし、地味だし、達成感も目に見えにくい。しかも、やればやるほど今まで放置されてきた“ツケ”が浮き彫りになる。だからこそ、余計に誰も手をつけたがらない。
でも、誰かがやらなきゃ終わらない仕事でもあります。
結局のところ、整理を先送りすることで、日々の業務の非効率や情報のブラックボックス化が進むのです。
会社の衰退というのは、こういった小さな綻びから始まるのだと思います。
これは書類だけの話ではない、商品だって戦略だって「いつか」「そのうち」「今はその時期じゃない」と先送りにした結果、気づいたときには組織全体が鈍く、動かなくなっている。
トップが無関心、現場は疲弊。それでも現場の誰かが「ちょっとでもやってみる」ことから、会社の空気が変わることもあります。書類整理は、華やかさのない地味な仕事かもしれません。でも、だからこそ「会社を動かす力」を秘めている仕事でもあるのです。