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毎日ブログ

2025/12/07
750/1000 日曜日くらい、ぐうたらしていいらしい   

昨日、妻と焼き鳥屋さんへ行った。

ここは、いつもごみ収集でお世話になっているお客様のお店だ。

妻を連れて行くのは初めてで、前から一度案内したいと思っていた。

とはいえ、最近は日曜日も仕事が続いている。

その“罪滅ぼし”というか、“ご機嫌取り”というか、

まあ、そんな気持ちも正直あった。

カウンターに並んで座ると、話題があっちへこっちへ飛ぶ。

家のこと、子どものこと、どうでもいいようなこと。

私はといえば、弱いお酒をいつも油断して飲んでしまい、

案の定けっこう酔っ払ってしまった。

酔いが回った頃、妻がぽつりと言う。

「日曜日くらい、ぐうたらした方がいいよ。」

これが、私の最も苦手とすることだ。

日曜日も仕事を入れてしまう。

“やるべきこと”を探してしまう。

止まったら倒れる自転車のように、つい動き続けてしまう。

でも、妻の言葉は妙に胸に残った。

ぐうたらすることは、ただのサボりじゃなくて、

気持ちに余白をつくることなのかもしれない。

焼き鳥をつまみながら、

「たまには止まるのも悪くないか」と

ほんの少しだけ思えた夜だった。

今日もまた、つい動き回ってしまいそうだけれど、

妻のあの一言を、しばらくお守りにしてみようと思う。

2025/12/05
748/1000 お歳暮に映る、時代のかたち   

今日のブログは、年中行事のお歳暮配りの話。

先代の頃から続けてきた習慣も、年々その数は少なくなっている。

何より今年は、お歳暮の仕入れ先が二つも無くなった。

店を閉める人の事情も、続けられなくなる背景も、それぞれにあるのだろう。

時代が静かに形を変えていくのを、こういう場面でふと実感する。

正直、「これって本当に意味があるんだろうか」と

胸の奥でつぶやく自分もいる。

効率や合理化だけを考えれば、

真っ先に見直されるべきものなのかもしれない。

それでも先代から受け継いだ“変わらないもの”がある。

年の瀬に「ありがとう」をかたちにするという、不易のこころ。

これは簡単に手放せるものではない。

頂くカレンダーも多く、

やっぱりこういう時間は悪くない、とどこかで思う。

変わっていくもの(易)と

変わらずに持ち続けたいもの(不易)。

そのあいだで揺れながら、

今年もひとつずつお届け中。

2025/12/03
746/1000 焦りの季節に、ひとつずつ   

人生というのはおもしろいもので、重なるときはいろんなことが一気に押し寄せてくる。

けれど本当のところを言えば、どこかで何かが停滞しているから、その“つかえ”が後ろの予定や気持ちまでせき止めてしまうのだろう。

小さな見落としや、後回しにしてきたこと。

あるいは、心のどこかに置き去りにした感情。

そういうものが静かに積み重なって、気づけば焦りや不安が膨らみ、パニックの手前まで追い込まれてしまう。

そんなときに大切なのは、

いま起きている“事実”をどう捉えるか。

ただ、これが難しい。

事実と自分の解釈がごっちゃになり、憶測や思い込みが真実のような顔をして紛れ込む。

それが判断を狂わせ、さらに気持ちを曇らせてしまう。

だからこそ、そんなときはペンを持って書き出すのがいい。

アナログだけれど、ノートに書かれた言葉は不思議と冷静さを取り戻させてくれる。

こんがらがった糸がスルスルと解けていくように、次に取るべき行動が見えてくる。

時は師走。

気持ちばかりが先に走りがちだけれど、こういう時季こそ、一つひとつ。

丁寧に、順番に。

それだけで、また流れは動き始める。

2025/12/01
745/1000 父性を強烈に感じる素晴らしい映画「港のひかり」   

舘ひろし主演『港のひかり』を観てきた。

妻が観たいということで、行ったのだが正直あまり期待していなかった。

しかし、素晴らしい作品で、観終わった後じ〜んと余韻が広がった。

見る前は、「なぜ舘ひろし」という気がしていたのだがは、あの役にまさしくぴったりだった。

時代遅れの任侠道を生き続ける男という役所が舘さん演じる三浦

観終わってから、心の奥にずっと残る“何か”があった。

それが何なのか帰りの車の中で考えていたら、ふと腑に落ちた。

——ああ、三浦の姿に、父を見ていたんだ。

これまでいろんな人に愛情をもらってきたけれど、

一番近くで影響を受けたのはやっぱり父だった。

不器用で、真面目で、弱さを見せず、

誰かのために動くことを当たり前のように生きてきた人。

三浦の不器用な優しさや、人のために生きようとする姿が、

気づけば父の背中と重なっていた。

だからあの絶望のシーンがあんなにも胸に刺さったのだと思う。

映画の大切なテーマのひとつに、

「強さとは、人のために生きること」という言葉があった。

それは映画の登場人物のものでもあり、

同時に、父が生き方で示してきた言葉でもあった。

『港のひかり』は、ただの映画ではなくて、

私の中に静かに眠っていた“父への感謝”を

そっと照らし出すような時間だった。

最近あまり描かれなくなった父性がこの映画にはある。


今年観た映画で一番感動したかもしれない。

2025/11/30
743/1000 変わるとは、城の扉を開くこと   

気づけば、怒涛の11月が終わった。

今年も残りあと一か月。毎年恒例の「今年の漢字」が話題になる頃だが、私にとっては迷わず『変』の一字だろうと思う。

これほど自分が変化した年は、そう多くない。よく考えれば、今年は歳男でもあった。節目というのは不思議で、どこかで“やっと本当の自分に出会えた”ような感覚が芽生えている。

もちろん、変わることは楽ではない。

いろんな着色、心の壁、見栄、被害妄想めいた妨害工作──すべて自分の心の中で繰り広げられる。自分の小さな城にこもって、王様でいることがいつもの自分を守ることで、つまらないプライドを盾に、人を責めたりしてつまらない自分を繰り返す。

そんな“閉じこもり王”に対して、今年は勇猛果敢な開拓者が現れた。名前は「苦難」。まるで門を叩くように「出てこい」と迫ってきた。

逃げたくても逃げられない、逃げなかったことで、閉じ込められていた王様はやっと解放されたのだと思う。

不思議なもので、解放されてみると周りがよく見えてくる。

すると、今の世の中には、自分と同じように小さな城に閉じこもっている“王様”たちがたくさんいることに気づいた。

かつての自分がそうだったから、心の壁の辛さも、プライドの重さも、よくわかる。

だからだろうか──

そんな王様たちの解放に、ほんの少しでも役に立てたらいいな、なんて。

お節介なのは百も承知だが、それくらいは焼いてみようかという気分にもなっている。

11月を駆け抜けた今、ようやく肩の力が抜けて、少しだけ遠くまで見渡せるようになった。

残り一か月、どんな景色が待っているのか。

変わることを恐れずに、今年のラストを歩いていこうと思う。