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毎日ブログ

2025/07/19
610/1000 梅雨明けとともに、海がひらく   

昨日、地元の海水浴場が海開きを迎えた。

同じ日に梅雨明けが発表されるのは、実はとても珍しいことだ。

例年であれば、曇り空のもとでの“どんよりした”海開きが定番。

けれど今年は朝から晴天、まるで夏がそのまま押し寄せてきたようだった。


とはいえ、夏の日差しが強ければ強いほど、

海岸に人が集まるかというと、そう単純でもない。

炎天下すぎると、逆に人足は遠のく。

自然相手の商売やイベントは、そのさじ加減が難しい。


昨年の今ごろは、そんな気候の“極端”さを実感させられた。

梅雨明け前の豪雨により、地域は大きな被害を受け、私たちも現場対応に追われた。


だからこそ、今年は備えを見直した。

豪雨災害への対応マニュアルを一から整え直し、

昨日のミーティングで社員全員に共有したところだ。


夏は楽しい季節であると同時に、備えの季節でもある。

すべてが“何も起きなかったね”で終わることを願いつつ、

そのための準備を、今年もひとつずつ積み重ねていく。

2025/07/17
593/1000 家財整理の見積もりは誰のためにしているのか   

家財整理の見積もりをしていると、ふと考えることがある。

「私は、いったい誰に向けてこの見積もりをしているのだろう?」


形式的な依頼者はたいてい、不動産屋さんや相続人の方々だ。

もちろん彼らは必要があって連絡してくれるのだけれど、どこか“他人事”の空気をまとっていることが多い。

「とにかく早く片づけてほしい」

「中のものは全部処分でいいです」

そんなふうに、事務的に淡々と話が進んでいく。


でも、家の中に一歩足を踏み入れると、空気が変わる。

暮らしていた人の気配が、そこかしこに残っている。

台所には使い込まれた鍋、壁には色あせたカレンダー、タンスにはまだ折り目のついた服。

誰かの生活の記憶が、静かにそこに息づいている。


そう気づくと、私たちは本当の依頼者は目の前にいる人ではなく、

“この家で長年暮らしてきた、もういない誰か”なのだと思い至る。


だから、たとえ「全部処分で大丈夫」と言われても、

私たちはその言葉を鵜呑みにせず、引き出しの奥や押し入れの中に、

まだ何か大切なものが残っていないか、静かに目を凝らす。


そして、たとえその見積もりが最終的に仕事に結びつかなかったとしても、

私たちはこの家と、その暮らしに、正直に向き合いたいと思う。

事務的な依頼者にモヤモヤしながらも、

心の奥では、本当の依頼者に向き合っているつもりで。


それが、私たちにとっての「家財整理」の仕事の原点なのかもしれない。

2025/07/15
591/1000 旅行に行くにカバンは小さい方がいい   

現場に出てクタクタになった日。

それでも最後の掃除機がけが、実はけっこう好きだ。


家財整理の仕事って、体力仕事でもある。

運んで、分けて、拭いて、また運んで。

一軒終わると、皆そろって「腰いてぇ〜」と呻いている。

……のだが、私は違う。


なぜか、腰痛が来ない。

20年やってきて、それなりに無理もしてきたはずなのに、

腰に来たと感じても次の日には回復している。


現場スタッフは皆、腰ベルトや湿布、時にはストレッチ体操までやっている。

でも私はといえば、汗だくになっても、大丈夫。

典型的な骨格ウエーブの体型がきっと柳のようにいなすのだろう。そう自分では感じている。


だから「やっぱり神様に選ばれてるんじゃないか」と、

本気で思っている節がある。


それで、空っぽになった家で(静かに?)掃除機をかける時間は、

本当に気持ちがいい。

何にも無くなって、風が通る部屋。

床に光が差し込み、お客様の笑顔が浮かぶ。


モノがなくなると、人の顔が柔らかくなる。

人生の満足度って、持ち物の量と反比例するって私は信じている。

旅行に行くのにカバンは小さい方がいい。人生もまた。


2025/07/13
589/1000 こだわりを、もう一度  

今日は、築15年になる我が家のメンテナンスをせっせとこなしていました。


かつて、建築当時にこだわりにこだわって作ってもらった造作キッチン。タイル貼りのカウンターが自慢だったのですが、最近どうも水漏れが…。「やるしかないか」と、防水コーキング材を片手に、素人なりの応急処置を。

照明も同じく、当時選び抜いたシャンデリア風のブラケットライトが、金属部分に錆が出たり、ガラスがくすんだり。こちらはメラミンスポンジでゴシゴシ。気持ちのいいくらい輝きを取り戻しました。


思えば、家を建てる前は、雑誌を何冊も読み漁って、細部まで設計士さんと相談しながら「私らしい家」を夢見ていたはずなのに。

建てたとたん、現れたのは現実。子育てに追われ、気づけば効率重視。オシャレとかデザインとか、封印したままの日々が続いていました。


でも最近、少しずつ風向きが変わってきました。子どもたちもあと数年もすれば巣立っていく予定。そう思うと、なんだか急に家が「私の場所」としてよみがえってきた気がします。


せっかくこだわって建てた家。くたびれてきたところは手を入れながら、当時のデザインや素材の良さをもう一度見つめ直していきたい。

これからは「使いやすさだけじゃない、心地よさも大事にしたい」と思えるようになった今だからこそ、また少しずつ“家づくり”を楽しめる気がしています。


差し当たって、まずはレコードプレーヤーを置ける部屋を仕立ててみようかなと。

音のある空間、好きなものに囲まれた空間。そんな時間を自分にプレゼントするのも悪くない。


15年目の我が家、まだまだ進化の途中。

これからは、過去の自分が選んだものに感謝しつつ、今の私の“好き”を少しずつ取り入れていく計画です。

2025/07/11
587/1000 連絡がないという知らせ   

今日は空気がカラッとして、風が強く、まるで高原にいるような一日だった。

事務所の前の空き地に広がる草むらが、そよそよと風に揺れている。

その様子を眺めていたら、なんだか時間の流れがゆっくりになったような気がした。


東京では昨日、大雨で河川が氾濫した地域もあったらしく、事務員さんと「うちの子たちは大丈夫だったかな」と自然と話題に上る。

こちらはこんなにも穏やかなのに、同じ日本でこうも違うものかと、不思議な気持ちになる。


「親は子どものことを常に考えているが、子どもが親を思うのはたまにらしい」

以前どこかで読んだそんな言葉を、ふと思い出す。


地震が起きたらどうするか、避難場所はどこか。

連絡手段は一応伝えてあるけれど、いざという時に本当に機能するのだろうか。

もし海外転勤になったら、あの子はちゃんとやっていけるのか。

気にしたところでどうなるわけでもないけれど、親というのはいつも、そんなことばかり考えてしまうものらしい。


とはいえ、今のところ特に連絡はない。

それが、何よりの知らせなのだと思う。