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830/1000 青いのはとにかくいい 

830/1000 青いのはとにかくいい 

高校生の息子が「本棚を買ってくれ」と言った。

組み立てて、一緒に本を並べ替える。背表紙には、私の知らないタイトルが並ぶ。ちゃんと自分の世界を歩いているのだな、と少し嬉しくなる。

「どれか貸してくれ」と言うと、差し出されたのは

『20代で得た知見』(F 著)だった。

全く知らない本だったがページを開くと、痛々しいくらい素の人間の“生”のつぶやきが、そのまま綴られている一冊だ。格好もつけず、正しさにも寄りかからず、ただ心の奥にある感情を差し出してくる。その世界観に、ニヤリとしてしまった。

 

高校生の頃の自分もここに呼び寄せて一緒に読み進める。当時、未来は広くて、めちゃくしゃ怖かった。期待もあるのに、不安のほうがはるかに大きい。自分は何者になるのか。どう生きるのか。と

48歳になっても、問いは消えない。経験は増えた。失敗も重ねた。それでも世界は広いままだ。進めば進むほど、まだ知らない景色がある。不安と期待は、今も隣り合わせだ。

 

この本のテーマは、私にとっては「愛」だなと感じた。

どう自分を愛すのか。

どう人を愛すのか。

16歳にも16歳なりの答えがあり、

48歳には48歳なりの答えがある。

 

この本を、寝る前に少しずつ読みすすめるのが最近の楽しみだ。

 

あからさまな反抗期も無いように思える、いわゆる良い子である息子。

だがこんな本を読んで

ちゃんと悩み、ちゃんと青春をしている。そのことが何より嬉しい。


16歳も、48歳も、

同じ問いを抱えながら、生きている。

きっと98歳になっても同じようなことを言っているだろう。
青いのはとにかくいいよ。